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ゴジラ (Godzilla) は、東宝映画ゴジラ』シリーズに登場する、架空の怪獣である。その姿は昔の“直立した姿で描かれた2足歩行恐竜の復元図”に似ており、いわゆる怪獣の代名詞的存在である。日本のみならず世界各国で高い人気を誇る。

異名は水爆大怪獣(すいばくだいかいじゅう)で、現在は怪獣王(かいじゅうおう)と呼ばれるのが一般的。日本国外ではKing of Monstersラドンモスラと並び「東宝三大怪獣」と称される。

広辞苑にその名が載っている唯一の日本の怪獣である。

本記事ではゴジラザウルスGodzillasaurus)(ごじらざうるす)とG細胞(ゴジラさいぼう、または ジーさいぼう)についても記述する。

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出自等の変遷 編集

1954年公開のシリーズ第1作『ゴジラ』において、古生物学者の山根恭平博士(志村喬)は「ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた海棲爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間型の生物(映画中で恐竜とは別に紹介されている事に注意)の末裔が、度重なる水爆実験により安住の地を追い出され姿を現したものがゴジラである」と語っているが、あくまでも推論でありはっきりとした証拠はない。多くの解説文には核実験の放射線で恐竜が変異した生物であると記述されている。また平成ゴジラシリーズでは元となった恐竜ゴジラザウルスが登場している(詳しくは下記)。

「ゴジラ」の名は、ストーリー上では大戸島(架空)の伝説の怪獣「呉爾羅」に由来する。身長50メートル。この設定は1975年公開のシリーズ第15作『メカゴジラの逆襲』まで用いられ続けた。

1984年公開のシリーズ第16作『ゴジラ』は第1作の直接的な続編として製作され、同時に身長を80メートルへ変更。1991年公開のシリーズ第18作『ゴジラvsキングギドラ』では、「南方の孤島・ラゴス島に生息し続けていた恐竜ゴジラザウルスビキニ環礁の水爆実験で発生した放射性物質を浴び怪獣化した」とされ、同作後半にてこの事実が明らかになった後、水爆実験当時ラゴス島にいたゴジラザウルスは未来人によってベーリング海へ移送、ここまで語られたゴジラの存在そのものが抹消された。その後、ベーリング海で眠るゴジラザウルスは放射性廃棄物の影響で怪獣化。加えて原子力潜水艦襲撃時に吸収した核により身長は100メートルとなり、以後、平成VSシリーズ最終作である1995年公開の第22作『ゴジラvsデストロイア』までこのゴジラが活動する。

『ゴジラvsデストロイア』から4年後、1999年公開の第23作『ゴジラ2000 ミレニアム』にてシリーズは再開されるが、この作品自体ではその他のゴジラ映画との関連性は描かれず、続編なのか独立作なのかという疑問が少なからず存在した。この作品で身長は初代に近い55メートルに縮小した。 翌年のシリーズ第24作『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では2度目の、さらにシリーズ第25作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では3度目の第1作以外の否定を行い、この時のゴジラは身長は60メートルに設定された。3式機龍が登場する『ゴジラ×メカゴジラ』と『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の二部作では4度目の第1作以外の否定を行っている(但し、『モスラ1961年)』と『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年)及び、『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』(1970年)という他の東宝怪獣映画との繋がりを持つ)。『ゴジラ FINAL WARS』では、第1作の出来事に多少触れてはいるが、舞台設定は近未来とされ、ゴジラの身長は再び100メートルとなっている。

このように1999年以後の新世紀シリーズでは、上記の3式機龍の登場する2作が連続しているのを除き、全て第1作目以外を否定し、物語をリセットしている。

昭和シリーズのゴジラ 編集

(各作品・ならびに初代・二代目共通)

  • 身長:50メートル
  • 体重:2万トン
  • 武器:放射能火炎(初期2作では白熱光と呼称)

スーツアクターは中島春雄(『対ガイガン』まで)、手塚勝巳(初期数作)など。

『ゴジラ』(1954) 編集

山根博士によると、ジュラ紀から白亜紀にかけて生息していた海棲爬虫類と陸上獣類の中間生態を持つ生物であり、水爆実験の影響で住んでいた環境を破壊され、地上に現れたと思われる。太平洋上で船舶を襲った後、大戸島を経て東京に上陸する。東京襲撃後、海底に潜伏しているところをオキシジェン・デストロイヤーで完全に溶解された。関連メディアなどでは初代ゴジラ(または略して初ゴジ)と呼ばれることが多い。

着ぐるみスーツは2体製作されている。最初に作られた通称1号スーツがあまりにも固く重すぎて演技ができなかったため、軽量化した2号スーツ(それでも100キロ近くに達する重さだったといわれる)を急遽製作、全身カットはこの2号スーツを使って撮られる事となった。

1号スーツは腰部分で上下に分割され、下半分は下半身のアップシーンに、上半分は水上でのシーンなどに使われた。また、着ぐるみとは印象の異なる造形のギニョールも何体か作られ、使用された。

造形は大橋史典利光貞三八木寛寿八木康栄開米栄三による。演じた中島春雄は動物園でライオンの持つ威圧感に、クマの直立する動きを参考にしたといわれる。

ゴジラ×メカゴジラ』では上半身のみの初代ゴジラの着ぐるみが新造されており、新撮された初代ゴジラの死亡シーンにて使用されている。演じたのは喜多川務

プロトタイプゴジラ
初代ゴジラ以前に制作された雛形(着ぐるみ製作前に製作する参考模型)のゴジラ。頭部が非常に大きく直立二足歩行を行い、ワニ風の丸顔と体表を覆う蛇のような鱗が特徴。単純な隆起状の背びれや3本指の手など、外見は現在のゴジラ像と大きく異なる。初代ゴジラ役の中島春雄が演じる予定だった。原水爆によって焼け爛れた皮膚を再現し、「生物」としてのゴジラを制作スタッフである田中友幸本多猪四郎、そして円谷英二が追求した結果、哺乳類ゴリラのイメージを合成し、爬虫類・両生類といった面よりも哺乳類に近い外見を持つ「初代ゴジラ」が誕生した[1]
テンプレート:要出典範囲
劇中に登場しないため大手玩具メーカーからのフィギィア等の発売は一切なく、玩具としては一時期発売された東宝契約商品「ゴジラビーフジャーキー」におまけとして5cm程度のフィギィアと着ぐるみ資料写真からのカードが付属していたのみである(資料写真は斜め左前と正面から撮影されたものの二種類がファンブック等に掲載されているが、カードに採用されたものは前者。また、おまけとしてのプロトタイプゴジラの扱いはシークレットとなっている)。

『ゴジラの逆襲』以降 編集

前作で山根博士が出現を懸念していた2体目のゴジラ。岩戸島にてアンギラスと戦っているところを発見される。形状の違いやストーリー上の矛盾が存在するものの、『ゴジラの逆襲』から『メカゴジラの逆襲』までに登場したゴジラは同一個体とされており、便宜上二代目ゴジラと呼ばれる事が多い。

怪獣島の決戦 ゴジラの息子』『怪獣総進撃』『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』の3作では息子とされるミニラが登場する。

なお、二代目以降のゴジラは同一個体という設定であっても着ぐるみが何度も作り直されており、作品ごとに外見が異なる。そのため模型化される場合などは、登場した作品名や共演した怪獣に因んだ通称で呼び、区別している。

ゴジラ、ミニラともども頭部造形は利光貞三、胴体は八木寛寿八木康栄による。

逆ゴジ:ゴジラの逆襲
岩戸島と大阪でアンギラスと激しく戦う。アンギラスを倒した後、神子島において、ジェット戦闘機群のミサイルによる氷河の人為的崩落という攻撃により、氷づけにされる。
この作品のみ熱線を吐くとき背びれが光らない。格闘シーンを考慮したためか、前作に比べ中島春雄の体型に合わせ動き易い構造がとられており、スリムで人間的なフォルムとなっている。制作期間の都合からか、着ぐるみの造りはやや粗い。
ジャイガンティスゴジラ
『ゴジラの逆襲』海外版追加撮影のために新造された着ぐるみであったが、企画中止のため幻の存在となった。現存する資料は2枚の写真のみだが、耳がなく、足の指が3本である点が下記のキンゴジと共通している。
キンゴジ:キングコング対ゴジラ
北極海氷山から復活し日本に上陸。中禅寺湖キングコングと激突し放射能熱線で退ける。東京へ進撃するが高圧電流線に阻まれ、熱海で帯電体質になったキングコングと戦った末、組み合ったまま海へ落下する。
逆ゴジに比べ、全体的に肉付きが良い。このゴジラから、ボディーの肉付けや尻尾の造形にウレタンが使われ、格段に弾力性が増し、軽量になった。身体のヒダは、ウレタンを手で細くちぎったものを一つ一つ貼り付けて造形している。この方式はメガロゴジまで使われた。
キングコングと絡んだ際の両者の形態的な違いを強調するため、耳と犬歯が無くなり、足の指が4本から3本に変更されている(この特徴は『メカゴジラの逆襲』まで継続される)。顔は丸みを廃した爬虫類的なシャープさのある造形となり、また、背びれが大きくなり発光エフェクトが強調されている。
ラジコンによるモーター仕掛けの顎の開閉機構が採用された最初のゴジラである。
この作品のみ両腕をバタバタとさせる威嚇行動が見られる。
次作『モスラ対ゴジラ』でのプール撮影と、ラストの水中へ落ちるシーンにはこのキンゴジスーツが使われている。
モスゴジ:モスラ対ゴジラ
倉田浜の干拓地の土中から出現。インファント島から流れてきたモスラの卵を襲おうとする。卵を守る成虫モスラと戦いこれを倒すが、生まれた幼虫モスラ2匹の吐く糸で身動きを封じられ海へ沈む(対怪獣戦での初敗北)。
前作に比べ細身、かつ、より動き易い「直立した人型」に近い体型となっている。「眉毛」のような突起物、ふっくらした頬や口周りなど、やや哺乳類的な肉付きの良い顔立ちを持つ。このスーツが、以降のスタンダード的な造形となる。初期に撮影されたシーンでは、動くたびに頬が生物的にブルブルと震えるが、撮影の最中に骨組みに強固に固定されたため、後半に撮影されたシーンでは頬は震えなくなっている。
本作では3000万ボルトの超高圧電流を流されたが、多少のダメージを受けたものの決定打には至っていない。
円谷英二の「毎回ゴジラの顔が違うのはおかしいだろう」との意見で、このゴジラで頭部の石膏型が起こされ、以後、『怪獣総進撃』まで、ゴジラが新調される際にはこの型から抜いた頭が用いられた。
このゴジラから、爪の素材にFRPが使われている。
決戦ゴジ:三大怪獣 地球最大の決戦
復活したラドンと戦う。キングギドラの出現に際し、モスラから共闘を持ちかけられるも、ラドンと共にこれを拒否。が、後に協力し、ラドンとモスラと共にキングギドラを宇宙に追い返す。尚、キングギドラとの戦いでは熱線を使っていない。
着ぐるみはモスゴジと同一だが、頭部が改修され(上空のラドンを見上げるシーンのために、三白眼だった眼がリモコン可動式の直視スタイルになるなど)、若干柔らかい顔つきになっている。後に大戦争ゴジの頭と挿げ替えて、『ウルトラQ』のゴメスに改造される。
大戦争ゴジ:怪獣大戦争
X星人(彼らからは怪物01と呼ばれる)にラドンと共に宇宙へ連れて行かれ、X星でキングギドラと戦わされる。その後X星人に操られてキングギドラやラドンと共に地球で暴れるが、そのコントロールが解けた後、ラドンと共にキングギドラを敗走させた。地球へ返されると再びギドラと対決して宇宙へ追い返し、最後はラドン共々に海へ沈んでいった。
戦いに勝ったゴジラが当時大流行していた『おそ松くん』のイヤミが得意としていたシェーのポーズを披露することでも有名。
頭部はモスゴジの型から作られた物。本作撮影後、大戦争ゴジの頭部とモスゴジの胴体を組み合わせたものが上野赤札堂で展示され、それにエリマキを付けて『ウルトラマン』のジラースに流用された。
南海ゴジ:ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
なぜかレッチ島で眠っていたが、主人公達の一計により、落雷を受けて覚醒する。エビラとの初戦では、熱線を固い体に跳ね返され、水中に引きずり込まれて一時退却。その後、急襲してきた大コンドルを倒し、最後にエビラと再戦、はさみをもぎり取り勝利する。『赤い竹』がエビラによって全員死亡し、さらわれた人々がモスラによって救出された後は、レッチ島に孤立。『赤い竹』施設の核爆弾による島の自爆に巻き込まれるかと思われたが、人々の声によってその予兆に気づき海中へ脱出、いずこかへ去った。
着ぐるみはジラースに改造されていたものから頭部を元の大戦争ゴジの胴体につなぎ直したもの。やや頭部が上を向き、身体は水中撮影の際にボンベを内蔵するためかウレタンが抜かれ、たるみが目立つ。
息子ゴジ:怪獣島の決戦 ゴジラの息子
ミニラが出した助けを呼ぶ電波をキャッチしゾルゲル島に向かう。カマキラスクモンガと戦い、クモンガには片目を潰されたが、親子二体での放射能熱線で勝利。ラストで降雪によりミニラと共に冬眠に入る。
他の作品に比べ柔和な顔つきをしており、首が長くなで肩である(なで肩はデザイン的な都合ではなく、着ぐるみに入る役者が途中で変更になり、サイズが合わなかったためである)。ミニラとの対比を強調するため、着ぐるみは若干大ぶりに作られ、頭も「モスゴジ」の型から抜いたものを芯にしているようだが、上背をつけるための修正が激しく面影は無い。
総進撃ゴジ:怪獣総進撃ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃ゴジラ対ヘドラ地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
『怪獣総進撃』では怪獣ランドと呼ばれる孤島に住む。平和に暮らしていたが、キラアク星人に操られニューヨークや東京を襲撃する。人間によりコントロールから解き放たれると、富士のすそ野でマンダ・バランバラゴンを除く全怪獣と協力し、キングギドラを倒す。
「モスゴジ」の頭の石膏型から作られた最後のゴジラである。
『オール怪獣大進撃』ではガバラにいじめられるミニラをスパルタ教育する。ただしこの話は一郎少年の夢の中で繰り広げられるもので、全体的にメルヘンチックな作品となっている。
『対ヘドラ』ではヘドラの攻撃に苦戦、左目を潰され、右腕も骨が露出するほど溶かされるが、ヘドラの弱点を見つけた人間と協力して倒す。この作品ではキンゴジと異なる片腕を構える威嚇行動がみられる。ゴジラがその火炎を用いて後ろ向きに空を飛ぶシーンがあることで有名。『ウルトラマン』のスペシウム光線の構えをするカットがある。
『対ガイガン』ではアンギラスを相棒としてキングギドラ及びガイガンと戦し、宇宙へ追い返す。この映画では、アンギラスと吹き出しで会話する。
メガロゴジ:ゴジラ対メガロゴジラ対メカゴジラメカゴジラの逆襲
それまでのゴジラに比べて幼い顔つきで、大きな目と湾曲した口が特徴(この時期のゴジラは「成長したミニラ」で、ゴジラになって日が浅いという説もある)。『対メカゴジラ』以降は背びれの配列が不規則である。
「モスゴジ」の頭の石膏型が壊れてしまい、頭を含めて新造された。頭部造形は安丸信行。スーツアクターは高木真二(『対メガロ』)、図師勲(『対メカゴジラ』)、河合徹(『メカゴジラの逆襲』)。造形面から厳しい評価をするファンが多い(製作陣は後に「作り方は以前と変えていない」とコメントしている)。
『対メガロ』ではジェットジャガーを援護し、メガロ、ガイガンと戦い、二体とも撃破した。
『対メカゴジラ』では、工業地帯で暴れる偽ゴジラ(メカゴジラ)の前に突如出現し、熱線を浴びせ正体を暴くが敗走。海上で落雷を体に受け、電磁石のように磁力を纏った状態で沖縄に上陸し、キングシーサーと共にメカゴジラと再戦。磁力と怪力で相手の体を押さえつけ、強引に首をもぎ取って倒す。偽ゴジラには本物として使用されたものと、アトラクション用の着ぐるみが併用された。
『メカゴジラの逆襲』ではメカゴジラIIとチタノザウルスの二体を同時に相手にする。一度は生き埋めにされたが、メカゴジラをコントロールしていた女性サイボーグが自殺したことで、メカゴジラが制御不能になり逆転勝利する。頭が改修されており、目つきが鋭くなっている。

vsシリーズのゴジラ 編集

スーツアクター薩摩剣八郎

『ゴジラ』(1984) 以降 編集

大黒島の噴火をきっかけとして出現した新たなゴジラ。『ゴジラvsキングギドラ』において、ラゴス島の恐竜ゴジラザウルスが水爆実験によって変貌したものであることが明らかにされる。核物質をエネルギー源としている。『ゴジラ』(1984) 以降では二代目の存在はなかった事にされているが、シリーズを通して見る場合には便宜上三代目ゴジラと呼ばれる。

『ゴジラ』のラストで三原山の火口に落ちるが、『vsビオランテ』でテロリストが火口を爆破したため完全な成体となって復活する。そしてゴジラ細胞から作られた抗核エネルギーバクテリアを打ち込まれ、ビオランテとの対決後に日本海で活動を停止する。その後『vsキングギドラ』で未来人の手によってゴジラザウルスが移送されたため、その存在は消滅した。

  • 身長:80メートル
  • 体重:5万トン
  • 耳と犬歯が復活し、足の指の本数も3本から4本へと戻った(ただし、内側の指の付き方が逆ゴジまでとは異なる)。
  • 弱点:カドミウム、抗核エネルギーバクテリア、寒さ

外見上は次のように区別される。

84ゴジ:ゴジラ
武器:放射熱線
大黒島の火山噴火で覚醒。東京へ上陸し、新宿副都心を中心に暴れ回る。一旦はカドミウムにより活動を抑制されたが、上空での核ミサイルの爆破により復活した。ある一定の音波に反応することを利用され、三原山へ誘導されると、最後は人工的に爆発・噴火した火口へ落下していった。
フナムシが体表に寄生しているが、放射能の影響で変異を起こし、1メートルほどまでに巨大化しており、ショッキラスと呼ばれる。ゴジラの付近を通った漁船に襲い掛かり、船員の体液を吸っていた。
「怖いゴジラ」への原点回帰を果たすべく、初代の特徴を踏まえつつ造型された着ぐるみは、耳と犬歯の復活や三白眼と相まった非常に険しい顔を持ち、細い腕と太い脚など重心が下方にあるどっしりとした体型となっている。
従来の着ぐるみでは難しい「表情の演技」を追求するため、コンピュータ制御で動くアップ撮影用「サイボットゴジラ」(全高4.8メートル)も製作された。しかし、話題性や画面上の効果とは別に、「着ぐるみと似ていない」という根本的な問題も抱えていた。
昭和ゴジラは胴体をウレタンで造形したが、この84ゴジラでは、頭部、胴体、表皮のヒダまで含めた全身の粘土原型が安丸信行によって作られた。この粘土原型からFRP製の胴体の雌型を起こし、これをラテックスで抜いた、一枚皮による一体成型方式で胴体が造られた。以後デスゴジまで、胴体の型抜きはこのFRP製の型を使っている。背びれも発光ギミック入りのFRP製となった。
ビオゴジ:ゴジラvsビオランテ
武器:放射熱線、体内放射
三原山の火口で眠っていたはずだったが、テロリストが火口を爆破したことで覚醒する。浦賀水道を通って芦ノ湖に出現しビオランテを撃破すると、一旦駿河湾へ消える。その後、遠州灘を通って紀伊水道に出現。大阪を蹂躙するが、この時に口内に抗核バクテリアを打ち込まれる。丹波山を越えて若狭湾に到達し、原発群を襲おうとするが、復活したビオランテと戦闘に突入、熱線で撃破したが、バクテリアが活性化して一時沈黙してしまった。再び覚醒すると、若狭湾へ去っていった。
前作と同一個体ではあるものの、本作から特技監督を務めた川北紘一の意向によりテンプレート:要出典、大幅にスタイルが変更され、より生物的なイメージが強調された。鎌首をもたげたようなS字カーブを描く首の上には、哺乳類的な造形の比較的小さな頭部が位置し、瞳は白目がほとんど隠れ、猛禽類を思わせる黒目がちのものになった(外見が変化したのは、前作では完全な成体になっていなかったのが、三原山の火口内で成長したという設定となっている)。『vsビオランテ』の原案者(本職は歯科医)の意見も取り入れて、の歯を参考に2列の歯並びとなる。また、見た目の重心位置を考慮して背びれの配列が変更され(最大サイズのものが従来よりも上に来る)、色も銀色から歯や爪と同じようなものになっている。
本作で初めて体内放射を使った。
水中を泳ぐ小型モデルや、上半身だけのスーツを機械フレームに入れ、コンピューターで制御して表情を付けるメカニカルモデルも作られた。これは『vsデストロイア』まで改修を施しつつ使用されている。本作の造型デザインは様々なマイナーチェンジを受けつつ、『vsデストロイア』まで継承される。

『ゴジラvsキングギドラ』以降 編集

ゴジラvsキングギドラ』で未来人の手で移送されたゴジラザウルスがベーリング海で核の不法投棄の影響で変貌、さらに帝洋グループが派遣した原子力潜水艦の核エネルギーを吸収し、『vsビオランテ』までのゴジラよりも巨大な姿に変化した。現代の核兵器の影響でパワーアップしたと設定されており、身長は昭和シリーズの2倍である100メートルと歴代最大である。また敵との対戦においては、一度は撤退したり、戦闘不能状態にまで追いつめられる事も多く、苦戦する演出が度々なされている。シリーズを通して見る場合には便宜上四代目ゴジラと呼ばれる。

腰のあたりに「第二の脳」とも言うべき神経節があり、『vsメカゴジラ』ではここを攻撃されて一度は活動停止に追い込まれた。また『vsデストロイア』ではバース島の天然ウランが噴出した影響で体内の核物質が暴走、皮膚が赤熱し、蒸気をもうもうと上げる異様な姿になった。

『vsメカゴジラ』ではゴジラザウルスの一種であるベビーゴジラが登場し、『vsスペースゴジラ』でのリトルゴジラを経て『vsデストロイア』でゴジラと同型のゴジラジュニアに成長した。

  • 身長:100メートル
  • 全長:200メートル
  • 体重:6万トン

外見上は次のように区別される。

ギドゴジ:ゴジラvsキングギドラ
ゴジラザウルスが変異した新たなゴジラで、北海道を襲い、さらにキングギドラと対決しこれを撃破した。その後新宿でメカキングギドラと対決。捕獲装置で拘束されるが、海上にて至近距離から熱線を放ち、メカキングギドラ共に海に沈んだ。着ぐるみは、北海道戦、新宿戦の2体があり、それぞれビオゴジの海用、陸用が流用されている。
先に撮影された新宿決戦シーンでは、ビオゴジ陸用スーツの頭部を新造したものが使われた。その後に撮影された北海道のシーンでは、ビオゴジ海用スーツの上半身を大改修(頭部の新造と胸の張り替え)したものが使用された。この北海道戦スーツは胸のボリュームが特徴となっている。なお新宿戦のスーツは上下二つに分断され、上半身が出現シーンやギドラとの絡みなど、下半身が映らないシーンで使用されている。
北海道戦スーツは『vsモスラ』の撮影直前に何者かによって盗まれるトラブルがあったが無事に取り戻され、海底でのバトラとの格闘シーン、富士山からの出現シーンに使われた。
着ぐるみではないがアップ用のメカニックゴジラも多用されている。新宿での新堂靖明との再会シーンではゴジラの心情が、哀愁の漂う表情に演出された。
武器:放射熱線、体内放射
バトゴジ:ゴジラvsモスラ
隕石落下の衝撃のなか人類の監視から逃れ、インファント島から運ばれてくるモスラの卵を襲う。直後に出現したバトラとの戦闘中に海底火山の爆発に飲み込まれる。その後マントルを通り、富士山の火口から現れ、横浜で成虫モスラ、バトラと対決。鱗粉で攻撃不能状態にされ、二匹によって海へと連れて行かれる。海中に封印されるはずだったが、最後に突如復活してバトラの喉笛に噛み付き、死亡させる。しかしバトラの拘束を振り切ることは出来ず、果てたバトラとともに海へ落とされ、モスラに封印された。本作以降、鳴き声が前作とは異なり甲高いものとなる。
飛行生物であるモスラやバトラを相手にするアクションの必要上、頭部を上下に駆動させるためのギミックを初めてスーツに内蔵。このため、首が太くなっている。本作以降のゴジラの眼は虹彩が明るく、瞳が分かりやすい様に作られている。また背ビレの配列がやや変更されている。
この作品では放射熱線の効果音が他のシリーズと違う。その効果音は後に『vsデストロイア』のデストロイアが吐くオキシジェン・デストロイヤー・レイに使われた。
武器:放射熱線、体内放射
ラドゴジ:ゴジラvsメカゴジラ
モスラに封印されていたが復活。ベビーゴジラの卵に惹かれ、アドノア島に上陸。ラドンと戦いこれを倒すがその間に卵は人類に持って行かれてしまった。その後、孵化したベビーゴジラを追って日本へ上陸する。四日市から鈴鹿山脈付近で、メカゴジラと初対決し、戦闘不能に追い込む。その後幕張でのスーパーメカゴジラとの戦闘で第二の脳を破壊され、瀕死状態にまで追い込まれるが、メカゴジラに敗れ風化したファイヤーラドンの放射能エネルギーを吸収して復活。赤い熱線でメカゴジラを倒し、ベビーゴジラを連れ帰る。
スーツは新造されたもので、バトゴジに比べ首が細くなった。切れ上がった股が特徴で、スタッフからはハイレグゴジラとも呼ばれた。
その後このスーツはモゲゴジのサブスーツ、デスゴジの海用に使用された。
この海用スーツは『超星艦隊セイザーX』の宇宙巨獣バードレスに改造された。
本作でベビーゴジラを演じた破李拳竜は、ラストの海へ帰るシーンではゴジラを演じている。
武器:放射熱線、体内放射、ウラニウム放射熱線
モゲゴジ:ゴジラvsスペースゴジラ
バース島でリトルゴジラと共に暮らしていたが、スペースゴジラの襲撃を受け、リトルゴジラを結晶体に閉じ込められてしまう。結晶体を展開してバトルフィールドとなった福岡に乗り込み、MOGERAと共にスペースゴジラと戦う。苦戦するが、MOGERAの援護をうけ撃退。リトルゴジラが待つバース島に帰る。なお、バース島の戦いではスペースゴジラに攻撃されるリトルゴジラを見て激怒したり、リトルゴジラを身を呈して庇う等他のVS作品では見られない描写がある。
平成ゴジラシリーズの一つの完成形とも言われるスーツ。平成シリーズスーツの中でもっとも大きい。頭部には前作までの上下動に加え左右の動きも可能となるメカが仕込まれており、このスーツ一体で大半の動作を演出可能となっている。
武器:放射熱線、バーンスパイラル熱線
デスゴジ:ゴジラvsデストロイア
地下の天然ウランが熱水噴射で核分裂反応を起こしたことによるバース島の消滅が影響し、帰巣本能に異常をきたした上、体内炉心の核エネルギーが暴走、核爆発寸前の状態になる。その暴走状態のまま香港を襲撃。その体は超高熱で赤く発光し、蒸気を噴き出す異様な姿となった。スーパーXIIIの活躍で核爆発は回避されるが、今度は体内温度の異常上昇によりメルトダウンの危機が迫る。羽田空港に上陸し、成長したリトルゴジラ=ジュニアと再会するが、直後にデストロイアによってジュニアを殺害される。怒り狂って暴走状態のままでデストロイアに襲い掛かると、不安定ながらもその圧倒的なパワーでデストロイアを追い詰めるが、とうとうメルトダウンを起こす(このとき、デストロイアは危険を感じて離脱しようとしたが、自衛隊により撃墜された)。このラストバトルでは全ての技が異常に強化され、熱線はオレンジががった色で螺旋状にエネルギーを巻いており、体内放射は周囲一体を焼き尽くしている。最期は、東京を中心に異常な量の放射能を撒き散らしつつ融解していった。その際に放出されたエネルギーを吸収したジュニアが復活し、成体ゴジラになったような描写がある。
ゴジラジュニアが死亡した際にが涙ぐむような表情をするシーンがある。
このゴジラは前作よりも若干高い鳴き声で鳴く。
本作のスーツはモゲゴジの改良で、発光部分に860個の電球が使用されていて、重量は100キロを越える。スーツに埋め込まれた装置を作動させるための電源ケーブルを引きずっており(破片などの小物や映像処理で見えないように対処)、ただでさえ重いスーツの動きが更に緩慢となったため、映画では撮影した映像を早送り再生していたという。蒸気は炭酸ガスを使用。撮影テスト中にこのガスがスーツ内に充満し、ゴジラを演じた薩摩剣八郎が倒れるというハプニングもあった。そのほか感電の危険性もあったという。
背びれの配列が再び変更され、上部に大きい背びれが位置するというビオゴジを思わせるものになった。物語最後の成体ゴジラとなったジュニア復活のシーンにも、このスーツが色替えされて使われている。
別名:バーニングゴジラ
武器:赤色熱線、体内放射
ゴジラザウルス 編集

ゴジラの元となった種類とされる恐竜。『ゴジラvsキングギドラ』で初めて登場した。

二足歩行で肉食恐竜のような姿をしているが、雑食性で性格もおとなしい。しかし、自分の縄張りを荒らされた場合はその限りではない。生息範囲は広く、南はマーシャル諸島から北はベーリング海まで分布している。鳥類のように托卵を行う習性がある。幼体の時期は身の危険を感じると眼球が赤く光り、仲間や家族を呼ぶ。ティラノサウルスに比べて頭部が小さい。軽火器程度ではまともに傷付きさえしないという、この時期からすでに並みの生物を上回る生命力を保持していたが、さすがに艦砲射撃では激しく流血してしまった。

なお、マーシャル諸島のラゴス島に生息していた個体は太平洋戦争中に日本アメリカ兵によって目撃されており、後に帝洋グループを立ち上げる新堂靖明が率いる日本軍守備隊を守るかのように、ラゴス島へ上陸するアメリカ兵を襲ったとされている。この戦いでは島に上陸したアメリカ兵を敗走させ、洋上からの艦砲射撃によって瀕死の重傷を負うも、残存のアメリカ兵を壊滅させた。その後、森に引き返している。新堂隊兵士のほぼ全員が強い感激の念を持っており、この恐竜も、後々まで彼らのことを覚えていたが、再会は悲劇的なものとなってしまう。

この個体は、後にビキニ環礁核実験の影響でゴジラとなったとされる。その後23世紀の未来人の手でベーリング海へと転送された。このため「ビキニ環礁における核実験の影響によるゴジラの誕生」はなくなったが、転送先のベーリング海で発生した旧ソ連の原子力潜水艦の沈没事故による核燃料漏れの影響からゴジラ化し復活。さらに、この恐竜をゴジラ化しようとした帝洋グループの原潜「むさし2号」を撃沈し、その核エネルギーをも吸収、より強大な能力を持つこととなる。

通常の声には若干低くしたラドンの声を、悲鳴にはガメラの声を使っている。なお、『vsキングギドラ』では一度もゴジラザウルスとは呼ばれていない。この名前が出るのは『vsメカゴジラ』から。

映画『ゴジラvsメカゴジラ』では、ベーリング海に位置するアドノア島の翼竜の巣から発見された卵から孵化した個体が、「ベビーゴジラ」と名づけられた。このベビーゴジラは、『ゴジラvsスペースゴジラ』では「リトルゴジラ」、『ゴジラvsデストロイア』では「ゴジラジュニア」と、成長と共に呼称が変わっている。

また、『ゴジラ』において、山根博士により「ゴジラは水棲爬虫類から陸上獣類へと進化する過程の生物」と推定されていることから、ゴジラザウルスはキノグナトゥスの様な単弓類とする説もある[2]

ゴジラにちなんで命名された実在の恐竜に、ゴジラウルス(学名ゴジラサウルス・クエイイ)というものがある。こちらは映画のゴジラザウルスとは姿もサイズも異なる。

ミレニアムシリーズのゴジラ 編集

スーツアクターは喜多川務(『大怪獣総攻撃』以外)。

『ゴジラ2000 ミレニアム』 編集

1954年に出現した初代ゴジラの後に日本に度々上陸しているゴジラ。細胞内に強力な再生能力を持つオルガナイザーG1という物質を含んでいる。劇中では始めに根室に出現し、暴れまわって都市部を壊滅させると太平洋へ消えた。次に、太平洋を南下して茨城県東海村に上陸し、原発を襲おうとするが、UFOの光線に倒れ海へ消える。その後、東京に上陸し、自らのオルガナイザーG1を吸収して暴走した宇宙人=オルガと戦闘に突入。自分の体をコピーされ、飲み込まれそうになるが体内放射でこれを撃破。悠々と新宿を火の海にしていく場面で、映画は終了した。

体の色は黒に近い濃緑色で、本作以前の直立姿勢から若干前傾姿勢になり、口も大きめに造形されているなど、より爬虫類に近い印象をもつ。背びれは炎をイメージした巨大かつ鋭利なものとなり、配色も従来とは異なり紫がかっている。また、足の指の付き方は初代ゴジラのものと同様になり、歯並びもビオゴジの二列から一列に戻され、以降継承される。本作の特殊技術を担当した鈴木健二によると、「まだ成長しきっていないやんちゃな個体」としてこのゴジラをイメージしたという[3]。基本デザインは西川伸司によるもの。通称ミレゴジ

ミレニアムシリーズでは、『vsデストロイア』まで東宝内部で行われていたゴジラの着ぐるみ製作が外部発注されており、『大怪獣総攻撃』以外の作品では若狭新一が代表を務める有限会社モンスターズが造形を担当した。鋭い印象の横顔は、若狭が自身の好みによりキンゴジをイメージしたためとも言われているテンプレート:要出典。着ぐるみは海用とアップ用と爆破用が製作された。

  • 全高:55メートル
  • 全長:122.5メートル
  • 体重:2万5千トン
  • 武器:放射熱線、体内放射

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』 編集

1954年に出現したゴジラがオキシジェン・デストロイヤーで倒されずにそのまま生き延びたものである。その後、1966年と1996年にも出現しているという設定。スーツは前作の型を流用して製作したものと前作の着ぐるみを改修したものが使われた(形状そのものは変わらないが体色と歯にスジが入っているなどが異なる)。

2001年、小笠原海溝で活動を再開。奇岩島に上陸したところを、新兵器ディメンション・タイドで攻撃されそうになるが、メガニューラの大群の襲撃を受ける。一旦海中へ脱出し、八丈島沖に退避した後、東京へ上陸。お台場メガギラスとの戦闘に突入する。序盤は素早い動きに苦戦するものの、尾に噛み付いてこれを噛み千切り、最後は逃走しようとするメガギラスを熱線で倒した。その後、ディメンション・タイドによって攻撃を受け、消滅したかに見えたが(命中する直前に熱線で迎撃するシーン有り)、エンディングのあとにゴジラ出現を思わせる地震と咆哮が起こる。地下に逃げて生存していたか、あるいは別個体のゴジラがいたと考えられる。通称ギラゴジ

  • 全高:55メートル
  • 全長:122.5メートル
  • 体重:2万5千トン
  • 武器:放射熱線

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』 編集

1954年に出現した個体以来50年ぶりに出現したゴジラ。民俗学者の伊佐山の説明によれば太平洋戦争で犠牲になった人々の怨念の集合体と言われているが、実際のところは不明。本作では他の怪獣に対して圧倒的な強さを誇っていた。

焼津港に出現し、大涌谷でバラゴンを撃破すると、東京へ向かう。関内・みなとみらい付近と東京湾で、モスラ、キングギドラの2体がかりの襲撃を受けるが、両者共を圧倒的な戦闘力で撃破する。が、護国聖獣のエネルギーによって一時的に身動きが取れなくなったところに、自身の体内に突入してきた潜水艇の攻撃で腹部から外に穴を開けられる。しかし傷ついてもなお熱線を放とうとするも、傷口から熱線のエネルギーが噴出し、爆発するようにして死亡した。 しかしラストシーンでは、心臓だけになりながらもなお生存しており、海底で鼓動を続けるゴジラの心臓が映し出されて作品は終了する。

立花准将の回想によると、彼が幼少のころにもゴジラは東京を襲撃しており、そのときにはある科学者が作り出した"未知の毒化合物"によって消滅している。おそらく芹沢博士が開発したオキシジェン・デストロイヤーのことを指しているものと推測される。

プロポーションはキンゴジやビオゴジに近く(顔のラインには初ゴジやモスゴジのイメージも残る)、眼は白目と黒目の色を逆転させている。着ぐるみはバラゴンとの体格差を表現する為、若干大きめ(頭頂高220センチ)に作られている。監督の金子修介らのアイディアを元に造形されており、具体的なデザイン画は存在しない。造形は金子の指名で品田冬樹が担当。通称GMKゴジ、総攻撃ゴジ

  • 全高:60メートル
  • 体重:3万トン
  • 武器:放射熱線、引力放射熱線(対キングギドラ最終攻撃時)

スーツアクターは吉田瑞穂

機龍二部作 編集

1954年に出現したゴジラと同種の生物で、特生自衛隊結成後初めて出現したゴジラ。1999年に房総半島に上陸、その後2003年に再び出現し3式機龍と戦う。 最初は八景島に出現し、機龍と初遭遇するが、その咆哮が初代ゴジラのDNAに干渉し、機龍が暴走。暴れまわる機龍を前に、攻撃を加えることなく海へと去った。その後、東京に上陸すると品川周辺で機龍と再び遭遇。肉弾戦を繰り広げるが、尾を持たれて振り回されるなど押され気味だった。最後は機龍が捨て身で放ったアブソリュート・ゼロで氷漬けにされるが、決定打には至らず復活する。しかし、発射の影響で行動不能になった機龍と同様、戦う余力が尽きたのか、機能を停止した機龍を前にしながらも太平洋へと去っていき、結果的には痛み分けに終わった(『ゴジラ×メカゴジラ』)。

2004年、中央太平洋に潜伏していたが、機龍に使用されている初代ゴジラの骨を求めて東京・品川埠頭に再上陸する。胸部に1年前のアブソリュート・ゼロで受けた傷が残っている(この傷が弱点となり、機龍に集中攻撃を受けた)。港区から東京タワー近辺で成虫モスラと戦い、鱗粉に苦しむも足を引きちぎり、熱線でこれを倒す。その後、再び起動した機龍と国会議事堂周辺で肉弾戦を繰り広げるが、スパイラルクロウで体を貫かれて怯んだ所を、幼虫モスラの糸で雁字搦めにされて動けなくなり戦意喪失。最終的には自我を持った機龍と共に日本海溝に沈んだ(『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』)。 機龍がゴジラと共に海へ消えたことで、ゴジラのDNAを使った兵器は今後開発不可能となったはずだったが、そのDNAデータはある機関の貯蔵室になおも保存されていたことがラストシーンで確認できる。

  • 身長:55メートル
  • 体重:2万5千トン
  • 武器:放射熱線

外見上は次のように区別される。

機龍ゴジ:ゴジラ×メカゴジラ
別名:釈ゴジ(主演の釈由美子から)
デザインはミレゴジからの流れを汲んでいるが、体の色は濃いグレーで、頭部や背びれはミレゴジより小さく背びれも色も銀色に造形されている。
GMMGゴジ:ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
スーツは機龍ゴジの型を使用しており、胸は傷跡を表現するためみみず腫れのように盛り上がっている。撮影では前作流用のアクション用と顔の表情の動きを表現する新造形の上半身のみのアップ用が使用された。

『ゴジラ FINAL WARS』 編集

地球環境が破壊されたことで出現した怪獣で、その中でも最強の怪獣=怪獣の王と呼ばれる。本編から20年前に南極で轟天号と戦い、後一歩まで追い詰めるも、偶然起きた地震によって地割れに落ち、轟天号のミサイル攻撃で氷の中に閉じ込められて、封印された。

その場所は「エリアG」とされ、厳重に監視されていたが、X星人の操る怪獣達によって世界が壊滅状態となり、ダグラス・ゴードン大佐をはじめとする新・轟天号のクルーらの手によって、それらの怪獣達に、そしてX星人を倒す為に復活させられる。ゴードン大佐曰く「地球最強の兵器

デザインは全体的にシャープで逆ゴジに近い精悍なイメージとなっている。背びれはアクションに備えてやや小型化された。眼には白目がなく、充血しているかのように赤い。そして大きさも、VSシリーズ以降縮小していたが、今作では100メートル・5万5千トンと再び巨大になっている。84ゴジ以降の着ぐるみは肩部分の可動域が非常に小さかったが、本作においては監督の希望(劇中のアクションへの対応)から肩を回せる構造となった。

怪獣達との戦いに際しては、ハイキックを思わせる尻尾攻撃から熱線のコンビネーションやマウントパンチを繰り出すなど、アグレッシブかつスピーディーで、格闘色が強い。劇中ではほぼ向かうところ敵なしの強さを見せ(モンスターX=カイザーギドラと改造ガイガン以外には苦戦すらしていない)、最終決戦でカイザーギドラを倒した後、ミニラと共に海へ帰った。通称GFWゴジ

  • 身長:100メートル
  • 体重:5万5千トン
  • 武器:放射熱線、ハイパースパイラル熱線(対隕石時)、バーニングGスパーク熱線(対カイザーギドラ最終攻撃時。赤い熱線)

本作ではミニラの他、アメリカ版GODZILLA(本作ではジラという名称)も登場する。

映画シリーズ以外のゴジラ 編集

映画シリーズの他に、テレビ特撮番組『流星人間ゾーン』、『ゴジラアイランド』、94年にサンリオピューロランドで上映された3D映画『怪獣プラネットゴジラ』にも登場している。

『流星人間ゾーン』 編集

2代目ゴジラと同一個体。作品中で「正義の怪獣」と呼ばれている。着ぐるみはメガロゴジの流用。

『怪獣プラネットゴジラ』 編集

ラドン、モスラと共に緑の惑星「怪獣プラネット」に生息していた。宇宙探査船アース号の惑星からのワープによる離脱に巻き込まれたのか、地球の東京駅に出現し、Gフォースの攻撃を退け、ラドンと戦った後に、銀座でモスラと戦う。アース号から散布された惑星の緑の木の実を浴びて大人しくなり、光に包まれて宇宙へ帰った。

  • 身長:50メートル
  • 体重:2万トン

着ぐるみはラドゴジの流用。スーツアクターは薩摩剣八郎。

『ゴジラアイランド』 編集

ゴジラアイランドの怪獣として登場する。造形物はvs版のバンダイのソフビ。島の怪獣たちのリーダー。ガイガンとの戦いでは「曲がる熱線」を披露した。

ゴジラの技 編集

ゴジラ最大の必殺技は、背びれを光らせた後に口から放出する放射熱線であるが、これは作品によって威力や表現が異なる(基本的な温度設定は10万度)。初期の2作品はモノクロ映画のため“白熱光”とされていたが、シリーズ第3作の『キングコング対ゴジラ』以降はカラー化に伴い“青白いビーム状の熱線”として描かれるようになる。

呼称は放射能熱線だが、一文字略して放射熱線、あるいは単に熱線や放射能とも呼ばれる。講談社の本では“放射能火炎”と表記され、それを略して“放射火炎”と呼ぶ場合もある。

熱線の色は、核反応の際に見られる「チェレンコフ光」を参考に決定されたと言われているテンプレート:要出典

放射熱線は、初期設定においては「放射能を多量に含んだ息を吹きかけることによって対象物を発火させる」というものだったが、次第に「(発火ではなく)対象物を爆発させる」ように変化していく。第二期後半では熱線が渦を巻くように描写され(『ゴジラvsキングギドラ』以降)、更に通常より強力な赤色熱線(『ゴジラvsメカゴジラ』では「ハイパーウラニウム放射熱線」、『ゴジラvsスペースゴジラ』では「バーンスパイラル熱線」)も使用。『ゴジラvsデストロイア』では核エネルギーの暴走で赤い熱線しか使えなくなった(デストロイアにエネルギーを奪われて引きずり回されているときや、集合体による集団攻撃を受けているときは青い熱線になっていた)。この赤い熱線も最期が近づくにつれ色がオレンジががったものになり、太く力強いものとなっていた。

また『ゴジラvsビオランテ』以降の平成vsシリーズでは、格闘戦での切り札として、熱線のエネルギーを全身の皮膚から放出する“体内放射”も見られる。『vsビオランテ』や『vsキングギドラ』では敵の拘束を、『vsモスラ』では鱗粉フィールドを振り払うなど、主に起死回生的な攻撃方法に使用している。『vsメカゴジラ』ではショックアンカーを通してエネルギーを逆流させ、メカゴジラを機動停止させた。『vsデストロイア』では最終決戦に使用しているが、威力が異常に増しており、かなりの距離があったビル群やデストロイアを(破壊するのではなく)焼いている。

第三期以降の熱線の威力は非常に強く、放射までの背びれ発光時間が長くなった。熱線放射をする機会は減ったが、格闘戦によるダイナミックな戦闘が見られるようになった(『ゴジラ2000 ミレニアム』、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』の2作品では通常でも赤色熱線を吐く描写が見られたが、それ以降の作品は青い熱線に戻っている)。『ゴジラ FINAL WARS』では、ハイパースパイラル熱線(対隕石時)、バーニングGスパーク熱線(対カイザーギドラ最終攻撃時)も使用した。

熱線の表現や効果音は、作品によって異なる。「ガス状」「レーザー様の熱線」「スプレー缶を噴射しているようなもの」「ガスバーナーのようなもの」などがあり、また、発射時に『キーン』というジェットエンジンの排気音に似た音を伴うものも存在する。

ゴジラ対ヘドラ』においては、“口から熱線を吐いた反動で後ろ向きに空を飛ぶ”技を披露している。また、『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では動きの素早いメガギラスを捕らえるため、『ゴジラ FINAL WARS』では攻撃をかわすためにアンギラスを踏み台にして、それぞれハイジャンプを行っている。

自らの身体そのものを使った攻撃方法としては、多くの作品で「噛み付き」「引っかき」「尾での攻撃」「体当たり」等の動物的な行動が採用されている。しかし、作品によってはパンチやキック、投げ技などの技巧的な攻撃方法も使用されており、馬乗りになって敵の頭部に叩き込む連続パンチ、キングギドラガバラとの対決で見せた一本背負い、ジャイアントスイング(『ゴジラ対ヘドラ』)、カンガルーキック(『ゴジラ対メガロ』)、ドロップキック(『ゴジラ対ヘドラ』に出る予定だったが本編では未使用)、更には岩石を投げつける事もある。

格闘戦のオリジナル技としては、「ゴジラプレス」なる“敵の尾を掴んで空中に振り上げてから地面に叩き付ける”というものがある。数万トンに達する相手に対してこれを行える事から、ゴジラの腕力は非常に強い(自らの二倍以上の体重を持つメカゴジラを投げ飛ばしたこともある)事が分かる。また『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』では、大きく鋭利な背びれ(同作ゴジラのデザイン的な特徴でもある)を刃物のように使い、メガギラスの腕を斬っている。

対ゴジラ 編集

無敵に近い活躍振りを見せるゴジラだが、決して苦手が無いというわけではない。

第1作の「オキシジェン・デストロイヤー」、多くの作品で有効策とされている「高圧電流」や「極低温」、84年版のカドミウム弾等の「体内の核反応を抑制する」といった手段は、ゴジラを死亡あるいは行動不能に陥らせる事さえ可能となっている(作品によっては無効化されている場合もある)。

また、放射火炎という飛び道具は持つものの基本的に陸・海棲の生物であるためか、空からの攻撃に対してはやや脆い面がある。戦闘機などの兵器についてはそれほど問題にしていないものの、飛行生物であるモスラやラドンなどについては、特に序盤において一方的な苦戦を強いられることが多い。

ゴジラは、モスラ成虫には何度か勝利しているが、幼虫に対しては一度も“完勝”といえる結果を出したことはない。もっとも、『モスラ対ゴジラ』では2匹対1匹であり、『ゴジラvsモスラ』ではバトラの参戦によって戦闘が中断したもののモスラは劣勢だったことなどから、幼虫モスラが格別に強いという訳ではない。

上記以外にも、キングギドラ、ヘドラ、ガイガン、メカゴジラなどゴジラが苦戦した敵怪獣は存在する(タイトルに名前が出るほどの相手であれば“ゴジラに匹敵あるいは凌ぐほどの強大な力を持つもの”として描かれることは必然的でもある)。

なお、『ゴジラの逆襲』から『FINAL WARS』までの怪獣との決戦におけるゴジラの戦績は、通算18勝3敗5分となっている(54年版・84年版には、対戦相手となる怪獣が登場しない)。

G細胞 編集

ゴジラの細胞である。自己再生能力遺伝子(オルガナイザーG1)を持ち、この細胞により誕生した怪獣は多数存在する。この遺伝子は、非常に速い速度で細胞を再生させる力を持っており、どんな傷からでも瞬く間に回復してしまうが、それゆえにその遺伝子を制御できるのはゴジラだけである。もしゴジラ以外の生命体がこれを摂取すると、たちまちG細胞に体を乗っ取られ怪獣化してしまう。

初出の『ゴジラVSビオランテ』ではゴジラの不死の性質及び、放射性物質を食べる性質が遺伝子資源として有望視されており、中東のサラジア共和国ではG細胞の遺伝子を移植した、砂漠でも栽培可能な植物を製造しようと目論んでおり、一方日本においては原子力事故の際にその処理に使用するANEB(抗核エネルギーバクテリア)を製造しようと目論んでいた。またANEBは核を無力化する兵器としてアメリカは恐れていた。その為、その三ヶ国が独占の為に暗躍したが、前述の性質が明らかになった為か、以後同様の事件は表立っては起きていない。

平成vsシリーズ以降、度々劇中に姿をあらわす。G細胞にまつわる作品は以下の通り。

『ゴジラvsビオランテ』
G細胞の名が初めて出た作品。作中ではG細胞を巡る国家間の争いが描かれ、G細胞とバラ、ヒトの遺伝子が融合して誕生した怪獣ビオランテがゴジラと戦った。また、G細胞内の「核を食べる」遺伝子から抗核エネルギーバクテリアが作られた。公開時期が冷戦終結前であったことから、実用化に伴う軍事バランスの崩壊も懸念されていた。
『ゴジラvsスペースゴジラ』
何らかの原因により(劇中では昇天したビオランテのものか、隕石を止めに宇宙へ飛び立ったモスラの体に付着していた物のどちらかと推測されているが、定かではない)宇宙に飛散したG細胞がブラックホールに吸い込まれ、恒星の爆発エネルギーと結晶生物を取り込み、ホワイトホールから放出され、スペースゴジラが誕生。ゴジラを倒すために地球に襲来する。
『ゴジラ2000 ミレニアム』
謎の宇宙生物ミレニアンがG細胞のオルガナイザーG1を吸収し、気体のような状態から急速に肉体を発達させて巨大生物になった。最終的にはオルガナイザーを制御しきれず変異を起こし、オルガとなりゴジラと戦った。
『ゴジラ×メカゴジラ』
日本政府はゴジラ対策として、東京湾に沈んだ初代ゴジラの骨格をメインフレームに、G細胞から取り出したDNAデータを組み込んだ対ゴジラ兵器として3式機龍(メカゴジラ)を作り、ゴジラと戦わせる。続編である『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のラストシーンでは、オキシジェン・デストロイヤーを模した容器にG細胞が封印される様子が示されている。
『ゴジラ FINAL WARS』
地球征服を企むX星人は、地球防衛軍のミュータント兵士達が持つ特殊塩基体”M塩基”によって、地球怪獣やミュータント兵士達をコントロール下に置いた。その為、地球防衛軍はX星人と怪獣達の前に為す術もなかったが、ゴジラが持つG細胞にはM塩基を無効化する働きがあり、ゴジラは他の怪獣のようにX星人の支配を受けることなく、怪獣軍団を次々と叩き伏せていった。
スーパーファミコン用ソフト『超ゴジラ
G細胞によって生み出された「魔獣バガン」が登場する。
漫画『怪獣王ゴジラ
ネオ・ガイガンを使って採取したG細胞からクローンゴジラを作り、背中にバトラの翼、腕の代わりにキングギドラの二本の首を移植して「キングゴジラ」とした。作中では何故か移植された組織までG細胞で再生している。

『ゴジラ』舞台裏 編集

企画が固まる以前 編集

プロデューサーの田中友幸アメリカ映画原子怪獣現わる』をヒントに、恐竜型怪獣が暴れる映画を当初から構想していた。田中がすでに特殊技術で有名だった円谷英二にこの提案を持ちかけた時、円谷自身は“インド洋で大蛸が漁船を襲う”という怪獣映画を構想していた。2人の間で討議がなされ、最終的には田中案に基づき恐竜型怪獣でいくことになったようだ(というのが定説ではあるが、1959年の雑誌の対談で円谷英二は「自分が持っていたアイディアは深海に生き残っている原始怪獣の話だった」と語っているので、『ゴジラ』企画時点で大蛸にこだわっていたのかどうか疑問が残る)。また怪獣の描き方について、「キングコング」に魅了されていた円谷はモデルアニメーションによる撮影に意欲を見せたが予算の都合で着ぐるみによる撮影に決定。その後も円谷はモデルアニメーションにこだわり続けたらしいが、結局のところ、当時あまり例のなかった着ぐるみ特撮による生々しい動きは、かえって評判を呼ぶ結果となった。

デザイン 編集

実際の映画企画上では、力強い「ゴリラ」と体の大きな「クジラ」を混合した造語“グジラ”から命名された(1954年当時、東宝本社にグジラと綽名された人物がおり、その語感を気に入った田中プロデューサーは、グジラをもじってゴジラとした)。

ゴジラの容姿はティラノサウルスの背中にステゴサウルスの背びれを付けたものとされている(映画第1作が制作された1954年当時、ティラノサウルスはゴジラのように直立した姿での復元が普通であった。また、『ティラノサウルスは頭部のみであり、全体的な姿勢などは、同様に当時の復元によるイグアノドンがモチーフ』という説もある)。

表皮の質感には「魚のうろこ状」「イボのような半球状の突起物」などの試行錯誤の末、ワニをモチーフにし、さらに火傷によるケロイドをイメージさせる「畝のあるゴツゴツ状」が採用された。

頭部を正面から見た際、やや原子爆弾きのこ雲を想起させるデザインとされ、暗に反核の思いが込められていると言えよう(初期には、漫画家の阿部和助によって「きのこ雲そのもの」のデザインも描かれたが、怪獣というよりも“顔の腫れた大男”に見えてしまい、そのまま採用とはならなかった。)[4]

ゴジラの声 編集

有名なゴジラの鳴き声は、松ヤニをつけた革手袋でコントラバスの弦をこすった音色をテープに録音し、これを手動で速度を調整しながらゆっくり逆回転再生した音である。この鳴き声だけはハリウッド版の『GODZILLA』も同じである。なお、これは『ゴジラ』(1954年版)製作時に、音楽を担当した作曲家伊福部昭が足音とともに作成したもので、サウンドトラックCDに収録されている。また後の東宝映画、円谷作成の怪獣の声もこの手法を使用していた。

作品によって微妙に声質が違い、第1作から『ゴジラの逆襲』までは低く重い重低音だったが、『キングコング対ゴジラ』からは全体的に甲高くなり『メカゴジラの逆襲』まで使われることになる(テレビなどで効果音としてよく使われるゴジラの鳴き声はこのタイプ)。『ゴジラ』(1984年版)では初代に近い声に戻るが、『ゴジラvsモスラ』からはまた甲高くなると同時に、若干くぐもったようになる。ミレニアムシリーズの鳴き声は『vsモスラ』に近い状態ではあるが、鳴き声の中にうなり声(従来からうなり声はあったが、それが顕著になっている)のような音が混ざり、生物的な印象を強くしている。『ゴジラ FINAL WARS』では、タイトル直前の鳴き声で初代と平成の物が組み合わされて使われている。パッと聞いただけでは同じように聞こえるが、よく聞き比べれば違いが分かる。

ウルトラセブン48話「史上最大の侵略 前篇」でセブン上司がダンに語った「侵略者たちとの激しい戦い」の回想で流れる怪獣達との戦いのシーンにゴジラの鳴き声が使われている。

映画の殿堂入り 編集

ファイル:Godzillastar.jpg

2004年11月29日ハリウッドで殿堂入りを果たす。ゴジラのプレートは、それまでハリウッド大通りに埋め込まれていたが、除幕式が行われ、取り外された。殿堂入りしたキャラクターにはミッキーマウスドナルドダックがおり3例目。怪獣としてはもちろん、日本のキャラクターとしても初めてである。

※日本出身のスターの枠で考えれば、日系アメリカ人のマコ岩松も考えられるものの、彼は映画界に入る前にアメリカに帰化している。

テーマ曲 編集

ここでは伊福部昭の曲について説明する。

世間では映画第1作のオープニングで流れていた曲が「ゴジラのテーマ」として認知されているが、この曲は「ゴジラに挑む人間」をモチーフにしたもので、本来のテーマ曲は、品川駅を破壊するときに流れていた曲(「ゴジラの猛威」と呼ばれる)である。

その後の作品でもゴジラの出現シーンに使われ、ゴジラの恐怖を象徴する曲となっている。しかし『メカゴジラの逆襲』では第1作のオープニング曲がゴジラのテーマとして使われ、伊福部昭がその後担当した『vsキングギドラ』からはその曲がゴジラのテーマ曲として使われ「ゴジラの猛威」は使われなかった。しかし『vsメカゴジラ』では「ゴジラの猛威」が久々に使われた。『vsデストロイア』では、冒頭のシーンで少しアレンジされて使われている。

関連項目 編集

  • ウルトラQ - ゴジラの着ぐるみを改造して角や甲羅などを着けたゴメスが登場した。また、咆哮は岩石怪獣ゴルゴスや初代ケムール人に流用された。
  • ウルトラマン - 宇宙怪獣ベムラーの咆哮は、ゴジラの咆哮のテープを早回ししたもの。また、ゴジラの着ぐるみを改造して作られた怪獣ジラースが登場(演技者はゴジラ同様、中島春雄)。頭部は大戦争ゴジ、胴体はモスゴジに襟巻きを着けて腹部など体色の一部に黄色を加えてある。
  • 帰ってきたウルトラマン- ゴジラをモデルに制作されたアーストロンが登場した(デザイナーも後にゴジラを手掛ける)。
  • 流星人間ゾーン - 東宝制作の特撮テレビドラマのため、ゴジラなどの怪獣がゲスト出演した。
  • 超星艦隊セイザーX - ゴジラ似た恐獣バードレスが登場した(実際にVSデストロイアの海用のスーツを改造して制作されている)。
  • ミラーマン - ゴジラと名前が付くハリゴジラとモスゴジラが登場した。
  • オバケのQ太郎 - 町内のガキ大将のニックネームが“ゴジラ”。仕切っているリトルリーグの名前が“ゴジラーズ”。
  • メカ生体ゾイド - ゴジラがモチーフといえそうなゾイド、ゴジュラスキングゴジュラスゴジュラスギガが登場。
  • 松井秀喜 - メジャーリーグオークランド・アスレチックス所属のプロ野球選手。「ゴジラ」の愛称で呼ばれる。その縁から、シリーズ第26作『ゴジラ×メカゴジラ』に本人役でゲスト出演した。また、ミレゴジの身長55mという設定も松井の背番号に合わせたものである。
  • ポンキッキーズ- ゲスト出演。平成ゴジラシリーズ当時、「笑っていいとも!」などのバラエティ番組にアトラクション用の着ぐるみ(演、破李拳竜)が度々出演していたが、この番組にもセミレギュラーで出ており、極短期間だがタイトルバックに同じ恐竜型の怪獣キャラのガチャピン等のキャラクターとともに出演していた。
  • ALWAYS 続・三丁目の夕日 - ゲスト出演。冒頭、登場人物の書く小説の中という劇中劇のような場面で、1959年ごろ(作中の現在)の東京を蹂躙するゴジラがフルCGで描かれる。アメリカ版を除けば、一切着ぐるみを使わずにゴジラを登場させた初の作品。本体自体は十数秒しか映らないが、尾を振り回して建造物を叩き壊したり、放射能熱線で東京タワーを粉砕するなどの暴れぶりを見せている。
  • メタルギアソリッド3 - 無線でセーブする際に聞くことの出来る映画の話の一つとして登場。これは『メタルギアソリッド ザ ツインスネークス』のポリゴンデモの演出を担当した映画監督北村龍平、キャラクターデザイン担当の新川洋司、MGSシリーズのオープニングタイトル制作を担当しているカイル・クーパーが2004年の映画『ゴジラ FINAL WARS』にてそれぞれ監督・メカニック&キャラクターデザイン・オープニングタイトル制作で関係している為。また、小島監督自身ゴジラや特撮映画のファンでもある。

脚注 編集

  1. 『最新ゴジラ大全集』1991年、バンダイ、ワンダーライフスペシャル『スーパージオラマシアターゴジラ』1992年、小学館、『ゴジラ画報』1993年、竹書房、『ゴジラ図鑑』1995年、ホビージャパン
  2. 「ゴジラ怪獣超クイズ」1992年、久保書店、P128-135「ゴジラ誕生ストーリー」破李拳竜。ただし本書ではキノグナトゥスを恐竜として扱っている。
  3. 日本映画専門チャンネル「ハイビジョン完全放送 ゴジラブログ」(既に閉鎖されている)内の鈴木の書き込みより。
  4. *ワンダーライフ 『スーパージオラマシアター ゴジラ』 小学館 1992 *『ゴジラ画報』 竹書房 1993 *『大ゴジラ図鑑』 ホビージャパン 1995他

外部リンク 編集

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